サブスクが多すぎて把握できない — AIに固定費を棚卸しさせて解約候補を仕分けた話
クレジットカードの明細を見たら、知らないサブスクが並んでいた。AIツール、ストレージ、動画、使ってない月額。全部で月いくら払ってるのか、自分でも分からない。家計簿アプリを入れようとして、その前に、お金の先生のところへ持っていった。
俺:先生、俺、毎月の固定費が把握できてないんすよ。サブスクとかツール代とか、気づいたら増えてて。家計簿アプリ入れればいいっすかね? とりあえずダウンロードしてきます。
先生:待ちなさい。アプリを入れる前に、君は「いま何にいくら払っているか」を言えるか?
俺:……言えないっす。AIツールが3つくらい? ストレージも何個か。動画のやつも、たしか入れっぱなし。
先生:それだ。問題はアプリが無いことじゃない。払っているものを一度も並べたことがないことだ。並べる前にアプリを足すと、記録は増えるが、判断は増えない。
俺:判断…って、何を判断するんすか。安いやつに乗り換えるとか?
先生:いや、乗り換えは最後だ。まず決めるのは1つ。「それ、いる?」だ。固定費で一番効くのは、安くすることより、やめることだからな。
俺:やめるって、もったいなくないすか。いつか使うかもしれんし。
先生:その「いつか使うかも」が、君の財布から毎月静かに抜けていく。固定費の怖さは、痛みが一回こっきりじゃなく、毎月・自動で・気づかれずに続くところにある。1回¥980は安い。でも12ヶ月で約¥1万2千。3年で約¥3万5千だ。
俺:……うわ。やめます。全部やめます。
先生:待ちなさい。それは逆方向の暴走だ。使っているものまで切ると、仕事が止まる。だから仕分けがいる。
俺:仕分け。めんどくさそう。エクセルで一個ずつ書くんすか? 無理っす。
先生:そこで君の得意なやつを使えばいい。明細を全部コピーして、AIに渡すんだ。「これを表にして、毎月いくらか、年でいくらか、出して」と。書き写す手間はAIに投げろ。
俺:あ、それならできる。明細コピペするだけ。……でも表になっただけじゃ、いる・いらないは分からなくないすか。
先生:いい指摘だ。だから渡すときに、AIに3つの箱に分けさせる。①直近で使った記憶があるもの、②似た役割が他とかぶっているもの、③思い出せないもの。この3つだ。
俺:かぶってるもの、ってのは?
先生:例えばクラウドストレージを2つ契約していないか。AIの月額を、ほとんど同じ用途で2つ払っていないか。役割が重なっているのに両方に払う——これが一番気づかれずに増える。
俺:……あー。ストレージ、たぶん2つある。両方ちょっとずつ使ってて、どっちも消せてないやつ。
先生:それが「重複」の箱だ。重複は、どちらか片方に寄せれば、片方まるごと消せる。一番効く解約はここから出る。
俺:じゃあ「思い出せないもの」は? それも消していい?
先生:思い出せない=直近で価値を感じていない、という利用実績の証拠だ。「いつか使うかも」という感情ではなく、「ここ最近使った記憶があるか」という事実で切る。思い出せないものは、まず解約候補に入れていい。本当に必要なら、また入り直せばいいだけだ。
俺:また入り直せばいい、か。それなら気が楽っす。でも、AIに渡すとき、なんて指示すればいいんすか。毎回考えるのだるい。
先生:型を1つ覚えておけ。こうだ。
「以下はクレジットカードの明細です。毎月課金されている固定費・サブスクだけを抜き出して、表にしてください。列は〈サービス名〉〈月額〉〈年額(月額×12)〉。そのうえで、各行を『①最近使った記憶がある』『②他と役割が重複していそう』『③思い出せない』の3つに分類して、②と③を解約検討リストとしてまとめてください。」
俺:……これコピペするだけでいいんすね。明細貼って、これ貼る。
先生:そうだ。ただし1つ約束しろ。明細にカード番号や氏名が混ざっていたら、そこは消してから貼れ。 金額とサービス名だけで仕分けはできる。余計な個人情報をAIに渡す必要はない。
俺:あ、たしかに。番号は消す。了解っす。
先生:もう1つ。AIが出した「解約しろ」を鵜呑みにするな。AIは明細の文字しか見ていない。実際に使っているかを知っているのは君だけだ。AIは候補を並べる係、決めるのは君。
俺:候補出しはAI、決定は自分。……まあ、それなら納得っす。半分くらい。
先生:半分でいい。今日やることは1つだ。明細を貼って、3つの箱に分けて、「思い出せない」と「重複」を眺める。切るのは明日でいい。まず見える状態にしろ。得意だろう、見える化。
俺:それだけは得意っす。
サブスク・固定費を仕分ける3つの箱
- ①最近使った記憶があるもの — 残す。これは価値を感じている証拠
- ②役割が他とかぶっているもの — どちらかに寄せて、片方を解約候補に。一番効く解約はここから出やすい(ストレージ2つ・似た用途のツール2つ等)
- ③思い出せないもの — 「いつか使うかも」という感情でなく「最近使った記憶があるか」という事実で見る。思い出せない=直近で価値を感じていない。まず解約候補に入れ、本当に要れば入り直す
ポイントは2つ。固定費は安くするより、やめる方が効く(毎月・自動で続くから)。そしてAIは候補を並べる係、決めるのは自分(実際に使っているかを知っているのは本人だけ)。
今日やること(3つ以内)
- クレジットカード/決済の明細から、毎月課金されている固定費だけをコピーする(カード番号・氏名は消す)
- AIに貼って「月額・年額の表 + ①使った記憶/②重複/③思い出せない の3分類」を出させる
- ②と③だけを眺める。今日は切らなくていい。「年でいくら払っているか」が見えた状態を作る
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