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·戦略·14 min read

Antigravity CLI の無料枠と始め方 2026 — Gemini CLI 終了後の乗り換え最短手順

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「無料で使えてた Gemini CLI が 6 月で止まる。乗り換え先の Antigravity CLI って、結局いくらかかるんだ?無料のままいけるのか?」——本業のかたわら個人開発を回している人ほど、無料・低コストで動いていた AI ツールが消える話には敏感になります。

先に結論です。Antigravity CLI には無料枠が残っています。 ただし「無料でガンガン回せる」時代は終わりかけていて、無料枠は2026年に入って大きく絞られました。Claude Code など主力を別に持っている人は、Antigravity を「無料〜低コストのサブ機」として最小構成で入れておくのが現実的です。

この記事は、乗り換えるべきか迷う判断の話ではなく、乗り換えると決めた人が今日セットアップを終えるための実務ガイドです。乗り換え自体の損得・判断軸は別記事にまとめてあるので、まだ迷っている人はそちらを先に読んでください。

30秒でわかる:Antigravity CLI の無料枠と料金

項目内容
提供元Google(Antigravity / Antigravity CLI、コマンド名 agy
旧 Gemini CLI2026年6月18日に個人・Pro・Ultra 向け提供を終了(有料 Gemini Code Assist 契約席のみ継続)
無料枠エージェントリクエスト 1日あたり20回前後(2026年3月以降。当初の250回から大幅縮小)。タブ補完など基本機能は無制限
Pro$20(無料枠より高いレート上限)
Ultra$249.99(最大レート上限)
従量課金$25 で 2,500 クレジットのクレジット購入が可能

ポイントは2つです。①無料枠は「ゼロ」ではないが、急速に縮んでいること。②モデルは Gemini だけでなく Claude / GPT-OSS も選べること。後者は地味に重要で、「Gemini が合わなかった人」も乗り換え先として検討できます。

⚠️ 無料枠の回数は2025年末から2026年にかけて何度も変更されています(250回/日 → 20回/日 への縮小が報告されています)。リクエスト上限ではなく「5時間ごとに回復するコンピュート予算」で管理されているという情報もあり、表記が揺れています。実際に申し込む直前に公式の最新値を必ず確認してください。 この記事の数値は2026年6月14日時点の調査ベースです。

いつ・何が止まるのか(正確な範囲)

混乱しやすいので、止まる範囲を正確に押さえます。

  • 止まるもの: 旧 Gemini CLI と Gemini Code Assist の IDE 拡張のうち、個人・Google AI Pro・Ultra 向けの提供。2026年6月18日以降、レガシー Gemini CLI はリクエストに応答しなくなります。
  • 残るもの: 有料の Gemini Code Assist 契約席は引き続き Gemini CLI を利用可能。また Gemini API(API キー経由)の無料枠は別枠として残ります。
  • 後継: CLI 利用は Antigravity CLI(agy)に一本化され、同じティア構造(Free / Pro / Ultra)に統合されます。

つまり「個人で無料 or AI Pro/Ultra で Gemini CLI を使っていた人」が今回の対象です。6/18 を過ぎると、何もしなければサブのコーディングエージェントが1つ手元から消えます。

利用できるモデル(Gemini だけではない)

Antigravity CLI で選べるモデルは、起動時に agy --model "モデル名" で指定できます。2026年6月時点で確認できた主なラインナップは次の通りです。

  • Gemini 3.5 Flash(High / Medium)— 軽量・高速。日常の補助タスク向き
  • Gemini 3.1 Pro(High / Low)— 重めの設計・推論向き
  • Claude Sonnet 4.6(Thinking)
  • Claude Opus 4.6(Thinking)
  • GPT-OSS 120B(Medium)

無料枠は基本的に Gemini 系を中心に消費する設計です。Claude / GPT-OSS 系を使いたい場合はレート上限やクレジット消費が変わるので、**「無料で回したいなら Gemini Flash、要所だけ上位モデル」**という使い分けが現実的です。

インストールと初回セットアップ(最短手順)

ここからが本題の実務パートです。Node.js が入っている前提で、3ステップで終わります。

1. CLI をグローバルインストールする

npm install -g gemini-antigravity-cli

2. 起動して Google アカウントで認証する

agy

初回起動でブラウザ認証が走り、Google アカウント(無料枠を使う場合は通常の個人アカウント)と紐づけます。

3. モデルを指定して使う

agy --model "gemini-3.5-flash"

無料枠を節約したいなら、まずは軽量な Flash を既定にしておくのが無難です。重い設計タスクだけ Pro や Claude 系に切り替えます。

補足:デスクトップ版 Antigravity アプリと CLI を両方入れると、設定や認証で競合するケースが報告されています。まず CLI 単体で動作確認してから、必要なら GUI を足すのが安全です。

無料枠で「何ができて、何ができないか」の目安

「1日20回前後」と言われてもピンとこないので、個人開発の感覚に落とします。

エージェントリクエスト1回は、ざっくり「1つの指示(タスク)を投げて、AI が複数ファイルを読んで・編集して・確認する」ひとまとまりです。つまり**20回というのは「1日に20タスク前後を AI に任せられる」**イメージで、軽い修正やレビュー、調査の壁打ちなら無料枠で十分回ります。

逆に、1日中ずっとエージェントに大規模リファクタを任せ続けるような使い方は無料枠では足りません。そこは主力ツール(後述)か Pro 課金の役割です。サブ機としての Antigravity は「無料枠の20タスクを、効きどころに使う」と割り切るのが正解です。

主力は動かさず、サブ機だけ差し替える

ここが、複数 AI を併用して個人開発を回してきた中で一番大事だと感じている判断軸です。

私は masatoman.net(記事152本)を、複数の AI エージェントによる自動運用で回しています。固定費は月 ¥3,000台(Claude Pro ¥3,000+ドメイン約¥170)に抑え、主力のコーディング・記事運用は Claude Code に寄せています。

Gemini CLI は「無料で使えるサブの壁打ち・調査用」として併用していましたが、6/18 終了の連絡を受けて慌てて主力を入れ替える、という判断はしませんでした。主力を動かすと、CLAUDE.md やルーティンなど自分で組んだ運用設計を全部組み直すコストが発生するからです。実際にやったのは、**「サブ機の口だけ Antigravity CLI に差し替える」**こと。これなら設計資産はそのまま、無料枠の範囲でサブの調査・レビュー用途を維持できます。

教訓はシンプルです。ツールの終了に振り回されて主力を入れ替えると、ツール代より「設計の組み直しコスト」のほうが高くつく。無料サブ機の役割なら、Antigravity CLI を最小構成で入れて口を差し替えるだけで十分です。

こんな人は Antigravity CLI を入れておくべき

  • Gemini CLI を無料のサブ機(調査・壁打ち・軽い修正)として使っていた人
  • Claude Code など主力は別にあるが、たまに別モデルの視点が欲しい人
  • 無料枠の範囲で、月の固定費を増やさずに AI 補助を残したい人

逆に、今すぐ動かなくていい人

  • 有料の Gemini Code Assist 契約席を持っている人(6/18 以降も Gemini CLI を継続利用可)
  • Gemini を主力にしてヘビーに回していた人 → 無料枠20回では足りないため、Pro 課金 or 別主力への移行を「乗り換えるべきか」の判断記事で検討してから動くべき

今日やること(3つだけ)

  1. npm install -g gemini-antigravity-cli で CLI を入れて、agy で認証だけ通す。 6/18 を過ぎてから慌てないよう、口だけ先に用意しておきます。
  2. 既定モデルを Gemini 3.5 Flash にして、無料枠を温存する。 上位モデルは要所だけ。
  3. 主力ツールの設計(CLAUDE.md・ルーティン)は触らない。 サブ機の差し替えと、主力の組み直しを混同しないこと。

次に読む:AI に「何を・どう任せるか」を設計する

ツールを乗り換えても、AI に渡す指示書と任せる業務の設計が雑なままだと、無料枠を消費するだけで成果は出ません。安いツールを用意したら、次は「で、その AI に実際どう作業を任せるか」を設計する番です。サブ機を差し替えただけで運用が崩れなかったのは、下記の設計を先に組んでいたからでした。AI に業務を任せる設計の実録で詰まっているなら、まずはこの記事をチェックしてください。

AIに定期実行を任せる設計の実録2026

人間が起動しなくても回る、定期実行ルーティンの組み方を一次情報で公開

CLAUDE.md 設計ガイド2026

AIエージェントが迷わず動くプロジェクト定義(指示書)の書き方

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